Magic hour

空に手を翳して

5×20

※この記事は、2019/12/30 18:45 にnoteに投稿した記事をそのまま移したものです。

 

2019年12月25日。

ARASHI Anniversary Tour 5×20。

人生初のコンサート。

楽しかった。あんな楽しい瞬間ってあるんだね。

泣いた。あんなに自然と涙があふれて止まらなくなることってあるんだね。

歌い踊る嵐を初めてみることができた。かっこよかった。あんなにずっとこの先もみていたい、忘れたくない、と強く思うことってあるんだね。

 

今回は、この素敵な記憶を文章として残しておこうと思い、noteを書き始めました。備忘録です。

 

開場前から緊張した。3月から待ち望んできた瞬間が訪れる。ついに、嵐のコンサートを体感できる。どうしよう?どうしたらいい?一緒に入る友達とその不思議な感情を分かち合った。

会場に入った。円陣の声が聞こえてきた。ついに始まるんだ……と心臓が高鳴った。

一曲目、感謝カンゲキ雨嵐。イントロが流れる前のバーン!!という音から私は泣いていた。嵐が出てきた。歌ってる。そこに5人がいる。

どのブロックもどの歌も全部全部好きだったけれど、特に好きだったのはFace Downからのブロック。大野くんの自由自在に身体を操るダンスとレーザーの光の融合に胸が震えた。4人が召喚される様もすこぶるかっこよかった。ガシガシ踊る嵐とステージやスクリーンの洗練された演出が大好きだと心から思った。

そう、全編通して演出がとても好きだった。五分割されたり鮮やかに彩られたりする巨大スクリーンや5色に光るステージ、ジャストタイミングで放たれる特効、そして何よりも曲の流れが良かった。最適解なんじゃないかと思った。

上のほうにも手を振ってくれたこと、すごく嬉しかった。スクリーンもとても見やすかった。ステージ、モニター、ペンライトの海、どれも魅力的で目が足りなかった。C&Rも楽しかった。一体感にわくわくが止まらなかった。

私は、いつまでも嵐とスタッフの皆さんが作る、潤くんが演出を手がける、そんなコンサートが世の中に存在し続けてほしいと願わずにはいられなかった。

それぞれの挨拶の時、私の涙腺はゆるいなんてもんじゃなかった。強くて優しくて爽やかで儚くて前向きな5人の挨拶は、私の心をぎゅっとたしかに、そして穏やかに包んだ。

櫻井くんは挨拶の中で、はじめて嵐のコンサートに来たひとに「我々は、あなたが嵐のコンサートに来ることを、ずーっと待っていました。どうぞこれからも、嵐、よろしくね」と言った。私は嵐を途中からしか知らなくて、お金を払ってコンテンツを楽しませてもらっていた期間はもっと短くて、そのことに少し申し訳なさを感じていたから、その優しい話し方がふわーっと心に沁みた。本当にさまざまなファンの気持ちを丁寧に掬いとってくれるひとだと改めて感じた。

大野くんが吐露した気持ちは、あの表情は、特に胸に響いた。僕のわがままで…と言っていた姿と重なった。「4月からのコンサートが正直不安だった、正直怖かった、でもみんなが優しい顔で見守っていてくれたから最後までやりきることができた」とゆっくり話す大野くんが流す涙は、とても綺麗で、誠実で責任感のある人が流すそれだった。宝物であるこの20年を越えることは多分生涯ないと思いますと言い切る大野くんに微かな寂しさを感じてしまったことは否めない。でもそれと同時に、それ以上に、それだけ大事で最高な20年を過ごしたと思えるこれまでがあることがとてつもなく尊く素敵なことだと思った。「ここまで本当に色々なことがあった、でも僕の人生の中でこの20年は人生の一番の宝物になっています」と言い切れるだけの時間を過ごしたこと。私の語彙じゃ表しきれなくて悔しいくらいに本当に凄いと思う。本当にかっこいいと思う。目の前のことを頑張って、真正面から物事に向き合ってきた結果が、その言葉に集約されているような気がした。その時間の積み重ねを途中からだけれど見ることができたことを大切にしたいと思った。

5×20を歌う嵐は、とても優しい表情をしていた。と思う。私の視界が滲みすぎて断片的にしか思い出せないことが情けない…。伸びやかで気持ちのこもった歌声がすっと入ってきて、心がじんわりあったかくなったことは覚えている。嵐を好きでよかったなと改めて深く感じた瞬間だった。

アンコールの楽曲はどれも明るい曲なのに、私はまたちょっぴり泣いた。楽しい時間の儚さみたいなものを感じてしまって、あり得ないくらい楽しいからこそ涙が出てしまった。明日からも前を向いて過ごしていこうと誓った。

アンコールの後、5人は再びステージに出てきてくれた。ありがとう。ラストでマイクを通さない大野くんの生声が聞けたことも一生忘れない。三本締めでのあの よーお! は脳内メモリに必ず残し続ける。翔さん、帰るまでが5×20とのことでしたのでしっかり気をつけて帰りました よ!

幸せな、3時間44分でした。

 

嵐の曲は、私の人生のあらゆるポイントで流れている。友達と冬の公園で何度も聴いた曲。運動会で流れていた曲。受験への不安に駆られていた時、自分を鼓舞してくれた曲。準備不足でたくさんの人に迷惑をかけてこっぴどく叱られた後にふと流れてきて心を軽くしてくれた曲。一歩踏み出す時に背中をそっと押してくれた曲。大切な先生が亡くなった時に流れてきて泣いた曲。お世話になった先輩が部活を引退する時沁みた曲。新しい生活のはじまりを応援してくれた曲。どれも大切で大好きな曲ばかりだ。2019年12月25日、優しい5人の顔と美しいペンライトの海を思い出す曲たちも仲間に加わった。嬉しい。いつも寄り添ってくれたり、励ましてくれてありがとう。嵐には感謝しかありません。

 

嵐、改めて20周年おめでとうございます。同じ年に生まれた私も20歳になりました。大人の仲間入りです。まだまだ実感はないけれど。小学生の時に嵐に出会い、気持ちの強さに波はあれどここまでずっと好きでいられたのは、嵐の楽曲とパフォーマンスが好きなのはもちろん、嵐が人間性の素晴らしいグループだから。お互いを尊重し合い、思いやり合い、適切な距離感を保つことが自然とできる関係性を私はとてもとても素敵だと思っています。嵐みたいな素敵な大人になりたいなと心の底から思ってきたし、きっとこれからも思い続けます。今回コンサートに行けたこと、同じ空間で素敵な時間を共有できたこと、本当に本当にかけがえのない経験です。公演中ずっと心の中でありがとうとおめでとうを繰り返していました。嵐が大好きです。今後も5人に優しい風を送りたいな。

 

ずっとなんかないんだってわかっていても、嵐が先を見て前を向いて歩いていく集団だってわかっていても、行かないで、そこにいてよ。と心のどこかで思っていた2019年。その気持ちがなくなったわけではないけれど、2020年を生きる嵐がみたい。一緒に走っていきたい。という気持ちがコンサートに行ってから一層強くなりました。あんなに強く優しくたしかな瞳で「まだ見ぬ世界へみんなと」「1秒でも長く」「嵐を巻き起こしたい」「ついてきてください」「みんなと見たい景色がまだまだある」って言うから。そんなのついていくしかないじゃん。風速上げてく嵐、眩しくてかっこいいよ。

 

嵐の未来が、5人の手によって5人の思うように輝きますように。そして、ありったけの幸せが彼らの元に集まりますように。

共に行くよ。2020年へ。

 

2019年12月30日 わたぐも